職人に直接任せてみませんか?
最近は職人さんもホームページを開設するようになってきましたが、弊社もついに念願のホームページをオープンさせることが出来ました。
ご覧のとおり中身はまだまだこれから充実させなくてはなりませんが、常にお客様の視点に立ち、お客様が知りたいと思う情報を掲載できるように心がけて行きたいと思います。
さて、私がホームページを持たなくてはいけないなぁと感じたのは、もう1年以上も前になります。
あるお客様のお宅を工事していたところ、そちらの奥様にこう聞かれたのです。
「職人さんって、一般の人から頼まれてもやらないんでしょ?」
「あ、いえ。職人でもいろいろな立場の人がいますから、一概には何とも言えませんが・・・」
最初、私はこの奥様の質問の真意が分からなかったので適切な回答をすることは出来ませんでしたが、よくよくその質問の理由を尋ねてみて確信を持ちました。
“職人も積極的に情報発信するべきだ”ということを。
実は、この奥様が私にした質問の背景には次のような理由があったのです。
ある時、家族で家具を移動していたところ、手が滑ってタンスの角で壁に穴を空けてしまったそうです。
たいそうな穴ではなかったらしいですが、部屋の中央付近ですから放っておくわけにもいきません。
そこで電話帳で大工さんやら内装屋さんを探したのだそうです。
ところが電話帳をめくってみると、そこにあったのは大手のリフォーム屋さんのチラシのような広告と、あとは「個人の名前」か「○○表具店」「○○インテリア」などの名称と住所、電話番号が並んでいるだけ。
リフォーム屋さんや工務店に依頼すると決して安い金額では済まないのは何となく分かりますから、どうしても直接職人さんに頼んでみたいと思い、一番家から近い個人名のところに電話を入れてみたのだそうです。
すると、固定電話にかけたつもりだったのが、電話の向こうから工事現場のような騒音とともに何か叫んでいるような男の人の声が聞こえて来ました。
奥様は大きな声で、「壁の穴の修繕をお願いしたいのですが・・・」と伝えたところ、返って来た返事は、「忙しいからまた後にして!」。
おそらく転送にして現場の携帯で受けたのでしょう。
奥様はガッカリしたと同時にちょっとショックを受けたそうです。
なので続けて電話帳から選ぶ気力を失くしてしまい、結局、数日後に新聞の折り込みチラシが入っていたリフォーム屋さんに依頼することになりました。
参考までに、その穴が空いた場所を見せて頂き、そのリフォーム屋さんに支払った額をお聞きしたところ、私でもびっくりするような金額だったです。
うーむ・・・。
これではいけませんね。
実は職人さん達だって直接お客様とお取り引きがしたいのです。
会社組織の中で社員として働いている職人さん以外、全ての職人は直接お客様と取り引きがしたいのです。
しかし、いかんせん広告の仕方が分からない。
現場の事だったらどんな事でも分かるのですが、自分を宣伝する方法についてはからっきしダメなのです。
それが結果として、先の奥様のようにご不便をかけてしまっている。
この現実を何とかしなくてはと思いました。
そうしてようやくこのホームページの開設までこぎ着けたのです。
私はお客様、あなたと直接お取り引きがしたいです。
中間に誰も入りませんから、費用の面だけでなくお客様と直接コミュニケーションが取れることによってお客様の意向がダイレクトに現場に反映されるというメリットもあります。
ぜひあなたのインテリアに関するイメージ(夢)を私にお聞かせください。
そのイメージを具体化させるために、心を込めてご提案をし、そして工事させていただきます。